サヤ取り(鞘取り)のメリット
その1 サヤ取り(鞘取り)は、リスクが少ない
似た値動きをする2銘柄を両建てすることによって、株式相場の変動による損益が買いと売りで相殺されるため「価格変動リスク」が小さくなる事がサヤ取り投資の最大のメリットです。
買いのみ片張り取引に比べて、両建てする事で損益推移は、緩やかになります。
損益の推移が穏やかになる事によって、投資を長く継続する事が出来るため個人投資家の経験値は積み上がり、投資レベルの向上につながります。
その2 サヤ取り(鞘取り)は、相場の上下変動が関係ない
サヤ取り投資は「買い」と「売り」を両建てしているので、相場全体の上下変動を受けません。
株価が上がろうが下がろうがサヤ取り投資の損益には関係がないのです。
一般的な「買い」だけの片張り投資では、予期出来ないテロや地震などの自然災害のような突発的な事象によって、株式市場が大暴落した場合、大きな損失となります。
どんなに業績良い優良な企業の銘柄に投資をしていても、相場全体が下落すれば、損失を防ぐ事はできません。
しかしサヤ取り投資では、ペアにした2銘柄の空売りしている銘柄が利益となり、相場の急落でも心配する必要はありません。
その3 サヤ取り(鞘取り)は、心理的ストレスが少ない
サヤ取り投資は、相場の変動を抑え、リスクヘッジした投資ですので日中の仕事中に「日経平均株価暴落!」というニュースタイトルが目に入っても特に心配する必要はありません。
株価が気になって仕事やプライベートなどで、目の前の事に集中が出来ない事もなくなります。
投資において多くの方が悩みを抱えている心理的なストレスが、サヤ取り投資では大きく軽減されるので常に冷静に投資を継続する事が可能です。
その4 サヤ取り(鞘取り)は、忙しい人でも実践可能
サヤ取り投資は、日中パソコンの前に張り付いてモニターを見続けながら、短期的に勝負するタイプの投資手法ではありません。
株式サヤ取りの場合は、1日に1回株価を確認するだけでも十分に取引可能です。
株式市場が開いているザラ場(9時~15時)に株価を確認する必要もありません。
日中の仕事が終わった後に落ち着いてゆっくりと投資選定を行ない、翌日の寄り付きに成行き注文を出しておけば、日中仕事をしている会社員の方でも、サヤ取り投資を行なう事は十分に可能です。
その5 サヤ取り(鞘取り)は、投資のタイミングが関係ない
多くの個人投資家は、投資する銘柄選びは、慎重に時間をかけて行います。
しかし投資するタイミングについては、あまり重要視していません。
例えば、リーマンショック前の高値に現物株で投資をしていた場合、どんなに優良株を買っているプロ投資家でも翌年に大きな損失になっています。
逆にリーマンショックの底値で初心者が適当に買った株は、その後、大きな利益になります。
このように通常の買いの投資は、銘柄選びに関係なく、結局のところ投資するタイミングよって投資の勝敗は決まってしまうのです。
しかしサヤ取り投資であれば、リーマンショックの前であっても現在の株価の位置に関係なく、いつでもサヤ取り投資をスタートすることが可能です。