FX金利裁定取引(スワップアービトラージ)
FX金利裁定取引(スワップアービトラージ)の方法
この手法はFXにおいて2社の金利(スワップ)の差を利用して稼ぐ手法です。
まずは、FXのスワップについて簡単にご説明させていただきます。
「スワップ」とは簡単に言い換えると「金利」の事を指します。
高金利な通貨を買えばスワップ(金利)を受け取る事が出来ます。
しかし反対に高金利通貨で売りを行った場合、スワップ(金利)を支払わなければなりません。
このスワップは日ベースで発生して毎日換算されます。
高金利通貨で買いポジション持っている場合、スワップだけで毎日○○円儲かるという感覚がFXの魅力の一つです。
日本には、数多くFX証券会社があります。
しかし会社によって設定しているスワップは少しずつ違います。
スワップが高い会社もあれば低い会社も存在するのです。
三菱UFJ銀行とゆうちょ銀行の定期預金の金利が同じではないようにFXのスワップ(金利)も会社によって違うのです。
【FXで金利の高い外貨に投資した場合】
買いの場合=スワップを受け取れる
売りの場合=スワップを支払う
そこでFX証券会社によってスワップが違うという原理を利用して次のようなポジションで両建てを行います。
■金利を一番多く受け取れるFX証券会社で豪ドルを『買い』
■金利を一番支払わなくて済むFX証券会社で豪ドルを『売り』
上記のように同じ通貨の豪ドルの両建て売買を違うFX証券会社で行うのです。
同じ通貨ですので為替リスクは99%無くなります。
豪ドルの相場が大きく下落した場合
『売り』のFX証券会社はマイナスですが
『買い』のFX証券会社は同じ金額プラスになっております。
数多くあるFX証券会社で『売り』と『買い』の両建てを行い日々のスワップがプラスになる組み合わせの2社を発見しました!
それは次の2つの証券会社です!
■豪ドルを『買う』FX証券会社
ライブスター証券
■豪ドルを『売る』FX証券会社
DMM.com証券
2012年9月現在の2社のスワップ金利を確認した場合
■『買い』を行うライブスター証券のスワップ=80円
■『売り』を行うDMM.com証券のスワップ=-65円
差し引きで1日に受け取れるスワップは、15円となります。
毎日少しずつ、2社の金利の差額を受け取ることが可能なのです。
つまり現在の場合1万豪ドルの両建てを行うことで毎日約15円のスワップを受け取り続けることが出来ます。
後はひたすら放置するだけで毎日スワップの差額分が溜まっていくという運用手法です。
この手法は、現在通用して非常に良い運用が出来ておりますが今後も継続して取引が出来るかは分かりません。
実践するのであれば、出来るだけ早く始めることをお勧めします。
実践するにあたり、この手法の注意点をしっかりとお読みくださいませ。
【注意点】
1:儲かる金額は非常に少額です
1万豪ドルのペアで投資して一日に10円程度の利益です。
投資の際にスプレッドなどのコストが発生するために、両建て完了から実際に利益になるまでに数か月ほどかかります。
2:片方の口座は、必ずマイナスになります
両建て売買しているので相場が一方向に推移した場合、片方の口座が必ずマイナス評価になります。
もう一方の口座は逆に大きな利益になっておりますのでご安心ください。
しかし、マイナス評価の口座が証拠金を下回ってしまい強制決済されてしまった場合、この手法は成り立ちません。
マイナス評価になっている証券口座は気にかけておき、利益になっている方の証券口座の資金を移動させるなどの対応が必要となります。
くれぐれも強制決済されないようにお気をつけくださいませ。
3:2社の為替レートは一定ではない
今回ご紹介する買いを行うFX証券会社と売りを行うFX証券会社が提示している為替のレートは両社が独自提示している為替レートです。
99%同じ値動きをすると考えられますが、為替レートは日々変動しております。
タイミングによって提示されているレートで決済した場合マイナスになる可能性があります。
両建て完了後2か月経過して、毎日スワップの利益が発生している状態が続き、2社の合計損益が日々プラスになっている日が続いた場合でも次の日はマイナス評価になっている可能性もあります。
時間の経過とともに少額ですがスワップが入り続けるのでいずれプラスになる可能性は高くなっております。
4:今後、2社の金利が変動する可能性がある
現在、買いスワップと売りスワップの差がプラスになっているために使える手法ですが、今後、金利が変動してこの金利差が無くなってしまった場合にはこの手法は使うことが出来なくなってしまいます。
スワップは毎日変動しております。
日によってはマイナスになる日もあります。
「買スワップ-売りスワップ」の公式がマイナスになってしまう日もあります。
しかし一か月を通して合計スワップを計算し
「買スワップ-売りスワップ=プラス」の状態であれば問題はありません。
現在(2013年3月9日)確認している限り
「買スワップ-売りスワップ=プラス」の公式が成り立っておりますので問題はありません。
【ステップ1】上記2社のFX口座を開設
【ステップ2】両方の口座に15万円ずつ入金
【ステップ3】両方の口座で3万豪ドルの取引。
(DMM.com証券で豪ドル売り・ライブスター証券で豪ドル買い)