サヤトレの軸銘柄と脇銘柄
サヤトレの軸銘柄と脇銘柄
サヤトレにける軸銘柄と脇銘柄の定義は、サヤの計算式(銘柄Aの株価÷株価Bの株価)における分子となる銘柄を「軸銘柄」、分母となる銘柄を「脇銘柄」として呼称しています。
サヤ取りで最も有名な組み合わせである「日経平均」と「TOPIX」を事例に解説すると、日経平均とTOPIXの2つの株価のサヤを表示させた指数をNT倍率と呼びます。
サヤトレのサヤの計算式は、NT倍率の計算式と同じです。
NT倍率の計算式=「日経平均」÷「TOPIX」
【2019年6月11日のNT倍率の計算式】
(軸)日経平均21,204.28円÷(脇)TOPIX 1,561.32円=NT倍率13.58
軸銘柄・脇銘柄の売り買いの考え方
サヤ取りは、似た値動きをしているペアにおいて、サヤ推移の法則性を利用して利益を狙う投資手法です。
その際に軸銘柄と脇銘柄のどちらの銘柄を売り買いするかの判断は、片張り投資で言うところの「順張り」と「逆張り」と同じように、各投資家の判断によって異なります。
同じペアであっても投資家の判断によって、軸銘柄が売りになったり、買いになったり逆転する場合もございます。
サヤ取りでは、回帰狙い(逆張り)・かい離狙い(順張り)のように、サヤが今後、上下どちらに推移するかの予想によって軸銘柄と脇銘柄の売り買いの判断は、異なる事をご認識ください。
軸銘柄・脇銘柄の売り買いの判断
サヤ取り投資で重要な事は2銘柄のサヤチャートが今後、上に行くのか?
それとも下に行くのかを予測する事です。
サヤ取りでは、サヤが開く閉じるといった表現をよく使いますが、言い換えると今あるサヤ位置から、上がるか、下がるかの2択です。
このサヤの上下を予測が成功すれば、サヤ取り投資は、利益になります。
単純にサヤ推移の上下予測を考えて、軸銘柄と脇銘柄の売り買いを判断してください。
サヤが上に推移すると予想
- 軸銘柄:買い(ロング)
- 脇銘柄:売り(ショート)
サヤが下に推移すると予想
- 軸銘柄:売り(ショート)
- 脇銘柄:買い(ロング)
サヤ取り投資では、「軸銘柄」「脇銘柄」のどちらを売り買いするか困惑しがちです。
どちらが売り買いか最も覚えやすい方法としては・・・
「サヤが上に行くと思えば、軸銘柄を買い」
この1つだけ覚えておくと良いでしょう。
これだけ覚えておけば、両建て売買なのでもう一方の「脇銘柄は売り」と判断が付きます。
またサヤが上に行くと予想する時「軸銘柄を買い」とだけ覚えておけば、サヤが下に行くと予想する際は、軸銘柄を売りと思い出せます。
サヤが下に行くと予想する際に「軸銘柄を売り」と分かれば、両建て売買なので「脇銘柄は買い」と判断が付きます。
今あるサヤが今後、上に推移すると予想した場合は「軸銘柄を買い」
これを覚える事が最も簡単な軸銘柄と脇銘柄の売り買い判断の覚え方です。