サヤ取りの説明サヤ取りの説明

サヤ取りの簡単な説明

サヤ取りとは、株式などの金融商品において「買い」と「売り」を同時に両建て保有を行い、その2銘柄の価格差(サヤ)の伸縮から利益を狙う投資手法です。

別名として「ロングショート」「裁定取引」「アービトラージ」「ペアトレード」など複数の呼び方があり、名称によって少しずつ手法のニュアンスは違いますが「買い」と「売り」の両建て保有という基本は全て同じです。

これがサヤ取りの基本的な形です。

サヤ取りの詳しい説明

サヤ取り投資の場合で言う「売り」の意味は「空売り」を示しています。

空売りを行うと株価が下落すれば儲かります。

サヤ取りの場合、売りと買いの両建てのポジションをとっているため株価が下落しても関係ありません。

この原理を例として、三菱商事と三井物産の2社で説明します。

日本を代表する総合商社であり、業種や規模も同じ企業です。

よってこの2つの銘柄は、普段から株価の値動きが非常に良く似ています。

銘柄ペア

このように株価の値動きが似ていることを金融の世界で「相関が高い」といいます。

相関は、相関係数という数値表すことができます。 数値は-1~+1の範囲で表され相関係数が+1に近いほどよく似た値動きをします。

  • +1の場合:全く同じ値動き
  • 0の場合:値動きに規則性無し
  • -1の場合:正反対の値動き

グラフを見るかぎり上記の2銘柄の株価の基本的な値動きは、よく似ています。 つまり相関が高いペアというわけです。

しかし2社の株価が完全に連動している訳ではありません。

一方の企業に特別なニュースがない場合でも、時として値動きに差が出ることがあります。

一時的に2つの銘柄の値動きに差が発生し、どちらか一方の企業が割安になったり割高になったりするわけです。

この差の部分の事を「サヤ」と呼びます。

どちらも同業種で同規模の商社ですから両社の株価の値動きは、どちらかの会社に個別の良いニュースや悪いニュースがない限り、基本的に同じ値動きをするべきです。

本来、同じような値動きをすべきところ、特に理由もなく両社の株価に差(サヤ)が発生した部分の修正を利益として取りにいく投資手法が「サヤ取り」です。

サヤが発生したタイミングを狙って売りと買いの両建てを行います。

  • 割安な銘柄を買い
  • 割高な銘柄を売り

そして、そのサヤは時間の経過と共に修正されていく可能性が高く、元のサヤに修正されたタイミングで2銘柄を決済すれば、戻したサヤの部分が利益となります。

「両建て」を行う時のポイントは、2つです。

  1. 買いと売りを同じタイミングで行うこと
  2. 買いと売りの金額をほぼ同じ金額で行うこと

仕掛けと決済のタイミングは、寄り付きなどの板寄せのタイミングで行うことをオススメします。

「サヤ取り」は、値動きを「予想」する投資法ではありません。

地震やテロのような、株式相場が大暴落するような場面でも、両社の株価はほぼ同じパーセンテージで下落することが予測できます。

株価の上下には、全く意識せず、2銘柄のサヤの伸縮のみに着目します。

サヤ取りに重要なのは、2銘柄のサヤの動きのみです。

長年の金融・投資の歴史でサヤ取りの優位性が証明されています。 ウォール街の金融のプロ達が既に証明してくれている投資手法なのです。

サヤ取りは、多くの億万長者を出してきた最強の運用手法の一つと言えるでしょう!

まとめ

よく似た値動きをする2銘柄を探し出し、そのペアにサヤが発生したタイミングで仕掛けを行う。

  • 割安な銘柄を買い
  • 割高な銘柄を売り

時間とともにサヤは修正していく可能性が高く、修正した部分が利益となる。

(次へ: サヤ取りのメリット

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